第44回(2013年)
JX-ENEOS童話賞
【一般の部 最優秀賞】

こがね色の昼休み作者:竹田まどか

こがね色の昼休み

 昼休みになりました。クミは、イスにかけていたカーディガンをはおって席をたちました。はずむように階段をおります。外に出ると、いつも行く弁当屋の前に行列ができているのが見えました。
「今日は特に混んでるなあ。午後の会議、遅れたら社長に怒られちゃう。」
 クミのはたらく小さな工場は町はずれにあります。まわりには同じくらいの工場がいくつかと空き地があるばかりです。けれども、あの列に並んでいると、いつ食べられるかわかりません。 「ほかを探してみようかな。」
 少し行くと、すぐに静かになって、肌寒い秋の風がサワサワと稲の穂をゆらし、こがね色の波が押しよせます。その波の合間に『おにぎりあります』と書かれたのぼりが、ヒラヒラと風にはためいているのが見えました。
「よかった!」
 知らず知らずのうちに口元がゆるみます。

過去の受賞作品のご紹介

今までの受賞作品をカテゴリ毎に分けて
ご紹介しております。

  • 楽しい&
    元気になる話

    楽しいお話、
    元気になれる
    お話をまとめました。

    一覧はこちら一覧はこちら

  • 心が
    あたたまる話

    こころがほっこり
    あたたまるような
    お話をまとめました。

    一覧はこちら一覧はこちら

  • 心にしみる話

    心にじんわりしみる
    ような、
    胸を打つ
    お話をまとめました。

    一覧はこちら一覧はこちら

  • ふしぎな話

    ちょっと不思議で
    ファンタジックな
    お話をまとめました。

    一覧はこちら一覧はこちら

  • 動物が
    出てくる話

    いろいろな動物が
    登場するお話を
    まとめました。

    一覧はこちら一覧はこちら

  • 季節の話

    春夏秋冬、
    四季を感じる
    お話をまとめました。

    一覧はこちら一覧はこちら

童話の花束 PDF バックナンバーはこちら童話の花束 PDF バックナンバーはこちら