童話っていいね!~おすすめ童話のご紹介~

おむすびさんちのたうえのひ

おむすびさんちのたうえのひ

かがくい ひろし:作
出版社:出版社:PHP研究所 ISBN:978-4-569-68685-1
2007年5月発行 1200円+税

作者のかがくい ひろしさんは、1955年、東京都生まれ。東京学芸大学教育学部美術学科卒業後、学校勤務のかたわら、人形劇の活動や紙を使った造形作品の制作、発表を行うようになりました。第27回講談社絵本新人賞を受賞した『おもちのきもち』(講談社)で絵本作家としてデビュー。その他の作品に、「だるまさん」シリーズ(ブロンズ新社)、『なつのおとずれ』(PHP研究所)などがあります。

ココがいいね!

都会で暮らす子どもたちには馴染みが薄いかもしれませんが、地域によっては、秋のお米の収穫に向けて田植えを行なう時期になりました。今回は、「おむすびさん」の家の田植えのお話をご紹介します。

今日はおむすびさんちの田植えの日。家族みんなで朝ご飯を食べたあと、お父さんは田植えに出かけ、子どもたちはおうちでお留守番です。お父さんが一輪車に稲の苗をのせて田んぼへ向かうと、そこにはもう、近くの村に住むみなさんがお手伝いのために集まってくれていました。みんなで、せっせと苗を植えていくうちに、あっという間にお昼です。おむすびさんちの子どもたちが持ってきたお弁当を食べていると、どこからか「シャカシャカシャカ」「ズルズルズル」と不思議な音が聞こえてきました。さて、あとから駆けつけてくれた、足のいっぱいある田植えの達人たちっていったい誰だったのでしょう。

おにぎりの具やお寿司の仲間など、個性豊かなキャラクター達の姿がとても楽しく、リズム感のある文章を声に出して読んでいると、自分も一緒に田植えをしているような気分になりますよ。柔らかなタッチで描かれた、光あふれる田園風景のイラストもあいまって、大人も子どもも、伸び伸びと明るい気持ちになれることでしょう。最後にみんなでお風呂に入って疲れをいやす場面には、思わずくすっと笑ってしまうかもしれません。

助け合える仲間がいること、その仲間達と一緒に何かを成し遂げるのはとても素敵なことだと、あらためて感じさせてくれる作品です。みんなも誰かと一緒に、助け合っていけたら「いいね!」