童話っていいね!~おすすめ童話のご紹介~

ちょっとだけ

ちょっとだけ

瀧村有子:作
鈴木永子:絵
出版社:福音館書店 ISBN:978-4-8340-2299-5
2007年11月発行 900円+税

作者の瀧村有子さんは、1968年、千葉県生まれ。三児の母。子育てをしながら、日々のできごとなどをもとに絵本を作り、家庭の中で楽しんでいます。この作品もそのような中から生まれました。

絵の鈴木永子さんは、1953年、秋田県生まれ。広告デザインの仕事の後、フリーのイラストレーターとなりました。この作品が初めての絵本です。

ココがいいね!

秋から冬へと移り変わる時期、日に日に寒さも増してきましたね。今回は、心がほっと温かくなる、お姉ちゃんになったばかりの女の子のお話をご紹介します。

“なっちゃん”のおうちに赤ちゃんがやってきて、“なっちゃん”はお姉ちゃんになりました。お買い物にいくとき、“なっちゃん”はママと手をつなぎたかったのですが、ママは赤ちゃんを抱っこしているのでつなげません…。夜、パジャマに着替えるとき、ボタンがうまくとめられなかったのですが、ママは赤ちゃんを寝かしつけていて手伝ってもらえません…。どんな時も“なっちゃん”は、自分ひとりでがんばって、いろいろなことが“ちょっとだけ”できるようになっていきます。でも、公園から帰ってねむたくなってしまった“なっちゃん”には、“ちょっとだけ”ママに叶えてもらいたいお願いがありました。さて、それはいったい何だったのでしょう。

赤ちゃんのお世話で忙しいママを気づかって、今までママにやってもらっていたことを、自分ひとりでやってみようと健気にがんばる“なっちゃん”。読み進めるうちに少し切なくなる場面もありますが、ちょっとずつ成長していく“なっちゃん”を応援したい気持ちになって、最後のシーンには、“ちょっとだけ”目頭が熱くなるかもしれません。

だんだん寒くなってきたけれど、この本を読んで家族の温もりを思い出して、みんなの心が温かくなると「いいね!」