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にじいろの さかなと おおくじら

にじいろの さかなと おおくじら

マーカス・フィスター:作
谷川俊太郎:訳
出版社:講談社 ISBN:978-4-06-261993-6
1999年10月発行 1,800円+税

作者のマーカス・フィスターさんは、1960年、スイス生まれ。スイス・ベルンの美術工芸学校の基礎科に入学。その後、グラフィック・デザイナーとして働いていました。主な作品に『ペンギン・ピート』シリーズ、『うさぎのホッパー』シリーズ(講談社)などがあります。『にじいろのさかな』シリーズは、世界的なベストセラーとして知られています。

訳者の谷川俊太郎さんは、1931年、東京都生まれ。高校卒業後、詩人としてデビューしました。『二十億光年の孤独』(創元社)、『定義』(思潮社)など多くの詩作があります。このほか、テレビアニメ「鉄腕アトム」の主題歌などの作詞、『スイミー』(好学社)や『マザー・グースのうた』(草思社)の翻訳など、幅広く活躍しています。

ココがいいね!

暑い夏! 海やプールが恋しい季節ですね。今回は、深く青い海の中で暮らす魚たちのお話をご紹介します。

キラキラと銀色に輝くうろこを持った“にじうお”と仲間たち。大好物のプランクトンを食べながら、楽しそうにサンゴ礁の海を泳いでいます。そこへ、年とった大きな“くじら”がやってきて、“にじうお”たちのことを眺めながら過ごすようになりました。なぜ“くじら”に見つめられているのかわからない魚たちは、“くじら”が何か悪いことを企んでいるにちがいないと思い込んでしまいます。
ある日、すぐそばまで近づいてきた“くじら”に怯えた一匹の魚が、「気をつけろ! 悪い“くじら”が、ぼくらを狙っている!」と叫びました。それを聞いた“くじら”は、悲しくなると同時に怒りがこみ上げてきて…。

魚たちのうろこのキラキラがとても綺麗で、見ていると涼しげな海の中に一緒にいるような気分になります。“くじら”と“にじうお”たちのけんかにハラハラしますが、最後はきっと爽やかな気持ちになることでしょう。“くじら”は、なぜ“にじうお”たちのことをじっと見つめていたのでしょうね。

どちらも悪くないのに、ちょっとした誤解が大きなトラブルに発展してしまうことは、私たちの周りにもよくありますね。自分の気持ちをきちんと伝える勇気を持って、みんなが仲良くなれると「いいね!」