童話っていいね!~おすすめ童話のご紹介~

トマトさん

トマトさん

田中清代:作・絵
出版社:福音館書店 ISBN:978-4-8340-2213-1
2006年7月発行 900円+税

作者の田中清代さんは、1972年、神奈川県生まれ。多摩美術大学油画・版画専攻卒。在学中に絵本の制作を始めました。主な作品に、『みつこととかげ』(福音館書店)、『おきにいり』(ひさかたチャイルド)、『おばけがこわいことちゃん』(ビリケン出版)などがあります。

ココがいいね!

夏の太陽を浴びたおいしそうなトマトが店頭に並ぶ時期になりましたね。今回は、そんな大きなトマトが主役のお話をご紹介します。

ある夏の昼下がり、真っ赤に熟れた“トマトさん”がトマトの木から落ちました。身軽なミニトマトやとかげたちは涼しげな小川に次々と飛び込んでいきますが、地面の上の“トマトさん”の体は、どんどん暑くなっていくばかり。さて、なぜ“トマトさん”はみんなと一緒に泳ぎに行かないのでしょうか…。

表情が豊かな“トマトさん”を見ているうちに、照り付ける太陽の暑さや小川の水の冷たさを一緒に感じているような気分になることでしょう。なかなか素直になれない意地っ張りな“トマトさん”に、「強がりはよくないよ」とそっと教えてあげたくなります。

“トマトさん”の絵は、ちょっとインパクトが強いですが、読めばすがすがしい気持ちになれる1冊です。虫が大好きな子どもたちにもおすすめですよ。とっても暑い夏だけれど、”トマトさん”たちのように工夫して、涼しく過ごせたら「いいね!」