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雪の写真家 ベントレー

雪の写真家 ベントレー

ジャクリーン・ブリッグズ・マーティン:文
メアリー・アゼアリアン:絵
千葉茂樹:訳
出版社:BL出版 ISBN:978-4-89238-752-4
1999年12月発行 1,400円+税

作者のジャクリーン・ブリッグズ・マーティンさんは、1999年、『雪の写真家 ベントレー』(BL出版)でコールデコット賞を受賞。その他、”Grandmother Bryant’s Pocket” は、スクール・ライブラリー・ジャーナル最優秀作品、アメリカ図書館協会優良図書に選ばれています。

絵のメアリー・アゼアリアンさんは、現在最も注目される版画家のひとりであり、絵を手がけた”A Symphony for the Sheep”では、手で彩色した木版画の素朴で豊かな情趣が高く評価されました。

訳者の千葉茂樹さんは、1959年、北海道生まれ。国際基督教大学卒業。児童書の編集に携わった後、翻訳者として活躍中です。主な訳書に『ちいさな労働者』(あすなろ書房/産経児童出版文化賞)、『木 Tree』(小学館)などがあります。

ココがいいね!

寒い日が続いていますが、雪が降るのを心待ちにしている子どもたちも多いのではないでしょうか。今回は、雪が大好きで、雪の結晶の撮影に生涯を捧げたある男性のお話をご紹介します。

今から150年ほど前、アメリカのある農村にウィリーという男の子がいました。ウィリーは、雪の美しさはどんなものにも決して負けないと思うほど、雪が大好きでした。お母さんにもらった古い顕微鏡で雪の結晶を見て感動したウィリーは、ぜひ他の人たちにも見せてあげたいと思いましたが、蝶や花と違って雪はすぐに溶けてしまいます。ウィリーの雪に対する強い思いを知っていた両親は、高価な顕微鏡つきのカメラが欲しいというウィリーの願いを叶えてあげることにしました。さて、カメラを手にしたウィリーは、その後どんな大人になったのでしょうか。

このお話は、生涯にわたって雪を追い続けたウィルソン(ウィリー)・ベントレーの伝記絵本です。雪の研究や撮影を諦めずに続けていくウィリーの姿に感銘を受けるとともに、わが子の熱意を信じて高価なカメラを買う決断をした両親の愛情に心が温まることでしょう。

雪の素晴らしさを世の中の人に伝えたいというウィリーの熱い思いは、今も村の人たちに語り継がれています。みんなもウィリーのように夢中になれる大切なものを見つけられたら「いいね!」