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こねこのみつけたクリスマス

こねこのみつけたクリスマス

マーガレット・ワイズ・ブラウン:文
アン・モーティマー:絵
中川千尋:訳
出版社:ほるぷ出版 ISBN:978-4-593-50319-3
1994年10月発行 1,300円+税

文のマーガレット・ワイズ・ブラウンさんは、アメリカの児童文学作家です。1952年に42歳という若さで亡くなるまでに、100冊以上の絵本を世に送りました。『ぼくにげちゃうよ』(ほるぷ出版)、『おやすみなさい おつきさま』(評論社)など、幼年期の子どもの関心事や心の動きを知り尽くしているかのような彼女の作品は、現代でも多くの読者に親しまれています。

絵のアン・モーティマーさんは、イギリスの王立細密画家協会会員であり、野生の生物や花の絵を専門としています。ねこを描く現代の画家たちの中で最もすぐれているうちの一人といわれ、日本で紹介されている作品に『トスカのクリスマス』(講談社)があります。

訳者の中川千尋さんは、東京芸術大学美術学部芸術学科を卒業。舞台脚本の翻訳などに従事しています。主な訳書に『まほうつかいのむすめ』(ほるぷ出版)、『ふしぎをのせたアリエル号』(福武書店)などがあります。

ココがいいね!

もうすぐクリスマスですね。今回は、可愛らしい子猫が過ごしたクリスマスのお話をご紹介します。まるで小さな劇場でくりひろげられる舞台に入りこんでいくような気分を味わいながら、子猫の視点でクリスマスを楽しんでみて下さい。

猫は寒さが苦手といわれていますが、このお話に出てくる“こねこ”は、雪が大好きです。降り積もった真っ白な雪のうえを大喜びで跳ね回る“こねこ”は、クリスマスの訪れをちゃんと知っていました。なぜ、クリスマスが来ることがわかったのでしょう。そして“こねこ”が静かな冬の夜空に見たものは、いったい何だったのでしょう。

読み進めるうちに、まるで自分が“こねこ”になったような気分で、クリスマスの雰囲気を味わうことが出来ますよ。“こねこ” が、家族から大切にされていることも伝わってきて、繊細で美しい絵とともに五感もくすぐられる、クリスマスシーズンにぴったりの一冊です。

匂いや音がきっかけになって、いろいろなことを思い出すことってありますよね。みんなも大切な家族と一緒に、クリスマスを五感で楽しめたら「いいね!」