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とびらをあければ魔法の時間

とびらをあければ魔法の時間

朽木祥:作
高橋和枝:絵
出版社:ポプラ社 ISBN:978-4-591-11041-6
2009年7月発行 1,000円+税

作者の朽木祥さんは、1957年、広島県生まれ。上智大学大学院博士前期課程修了。首都圏の大学で教えながら、2002年より児童文学の創作をはじめました。2006年に『かはたれ-散在ガ池の河童猫』(福音館書店)で第39回日本児童文学者協会新人賞、第35回児童文芸新人賞などを、2009年に『彼岸花はきつねのかんざし』(学習研究社)で第33回日本児童文芸家協会賞を受賞しています。その他の作品に『たそかれ-不知の物語』(福音館書店)、『妖精物語』(講談社)、『ぼくのネコにはウサギのしっぽ』(学習研究社)などがあります。

絵の高橋和枝さんは、1971年、神奈川県生まれ。東京学芸大学教育学部美術科卒業。おだやかでやさしい絵で、独自の世界を豊かに広げ、幅広いジャンルで活躍しています。絵本の作品に『わたしのフモフモさん』(ポプラ社)、『ねこのことわざえほん』(ハッピーオウル社)などがあり、さし絵に『くまちゃん、どこいくの』(ポプラ社)、『もりのゆうびんポスト』(そうえん社)などがあります。

ココがいいね!

新しい季節の訪れは、いつもワクワクするものですね。この機会に、習い事にチャレンジしてみる、というお子さんもいらっしゃるかもしれません。今回は、習い事でちょっとつまずきながらも元気を取り戻す女の子のお話をご紹介します。

2カ月も同じ曲を練習しているのに、先生から「丸」をもらえない女の子は、バイオリンのレッスンに行くのがいやになってしまいました。そして、レッスンのある水曜日、電車に乗った女の子は、先生の家とは違う駅で降りてしまいます。行くあてもなく歩いていると、お天気だったのに急に雨が…。そんなとき見つけたのが"すずめいろ堂"と書かれた看板のお店でした。
木の扉には"ためらいは、いりません。すずめいろどきです。中へどうぞ"という札がかけられています。"すずめいろどき"って、いったいどんなとき?女の子は、おそるおそる扉を開けて…。

好きで始めた習い事でも、うまくいかないことがあったり、他の人と比べてしまったり、楽しいことばかりではありませんよね。何かを続けていくなかで、気持ちが落ち込んでしまうことは、誰にだってあることでしょう。

女の子は、そんなときに "すずめいろ堂"に迷い込みます。そこでの不思議な体験は、とても素敵で、読んでいてこちらも元気をもらえます。
みんなもちょっと疲れたな、と壁にぶつかったとき "すずめいろ堂"のような、元気になれる場所を見つけられたら「いいね!」