童話っていいね!~おすすめ童話のご紹介~

どうぞのいす

どうぞのいす

香山美子:作
柿本幸造:絵
出版社:ひさかたチャイルド ISBN:978-4-89325-250-0
1981年11月発行 1000円+税

作者の香山美子さんは、1928年、東京都生まれ。主な作品に、絵本「こんたくんのえーとえーと」(金の星社)、「ごろりん ごろん ころろろろ」(ひさかたチャイルド)、詩集「ちいさいおおきい」(チャイルド本社)、童謡「おはなしゆびさん」などがあります。
絵の柿本幸造さんは、1915年、広島県生まれ。主な作品に「じゃむじゃむどんくまさん」をはじめとする「どんくまさん」シリーズ(至光社)、「ごろりん ごろん ころろろろ」(ひさかたチャイルド)などがあります。第8小学館絵画賞を受賞しています。

ココがいいね!

暦の上ではもう冬。だんだんと肌寒くなってきたこの季節、読んだあとになんだかほっこりと温かい気持ちになれるような作品をご紹介します。
“うさぎさん”が、小さないすを作りました。「どうぞのいす」という立て札と一緒に、大きな木の下に置くことにしました。最初にやってきたのは、かごいっぱいのどんぐりを持った“ろばさん”でした。疲れていた“ろばさん”は、かごをいすに置いていつの間にか木の下で眠ってしまいます。さて、目を覚ました“ろばさん”の目の前にあったものは…。
“ろばさん”がお昼寝をしている間、たくさんの動物たちが「どうぞのいす」の前を通りかかります。動物たちの「どうぞ」に喜ぶ素直な気持ち、そして、次にやってくるひとへの思いやり。そんな気持ちのつながりに心が温まります。
「どうぞ」といわれても親切に素直に甘えていいのかな…と迷うことって、意外と多い気がします。ここに出てくる動物たちのように、「じゃあ、私も」と、次につながる思いやりの心を付け足せば、親切の輪はどんどん広がって、みんながちょっと幸せになれるのかもしれませんね。子どもだけでなく、大人の方にもぜひ読んでいただきたいお話です。みんなが優しい気持ちになれる「どうぞのいす」を見つけられたら「いいね!」