童話っていいね!~おすすめ童話のご紹介~

しょうがっこうへ いこう

しょうがっこうへ いこう

斉藤 洋:作
田中 六大:絵
出版社:株式会社 講談社 ISBN:978-4-06-132496-1
2012年2月発行 1,400円+税

作者の斉藤洋さんは、1952年東京生まれ。『ぞうの金メダル』(偕成社)、「ぶたぬきくん」シリーズ(佼成出版社)、「ルドルフ」シリーズ(講談社)など、ユーモア溢れる作風で、数々の作品を発表しており、講談社児童文学新人賞、野間児童文芸新人賞、路傍の石幼少年文学賞を受賞しています。
絵の田中六大さんは、1980年東京生まれ。『だいくのたこ8さん』(くもん出版)、『ねこやのみいちゃん』(アリス館)など絵本の他に、『クッキー缶の街めぐり』(青林工藝舎)など、漫画でも活躍。ほのぼのとした中に感じる、どこかとぼけた味わいが人気です。

ココがいいね!

4月からいよいよ新年度が始まります。新しい生活への期待と不安で、誰もがちょっぴり緊張しているこの時期、一番ドキドキしているのは、新小学一年生の子どもたちではないでしょうか。幼稚園生にとって小学校は、お兄さんやお姉さんが通う場所。その仲間入りができるのは嬉しいけれど、とても勇気が要ることです。この絵本は、そんな子どもたちにぜひ読んであげてください。小学生の一日を楽しくたどることで、不安をワクワクに変えてくれるお話です。

この本の読みどころ

朝礼って何? 校長先生って怖い? 授業ってどんな感じ? おもらししちゃったらどうしよう・・・? 子どもたちが、その小さな胸に抱えている心配ごとに、この絵本は答えてくれます。お話の流れにそって、校長先生を当てるクイズをしたり、数を数えたりしているうちに、なんだか小学校にいるような気分に。どんな教室があるのかもわかるし、保健室の存在だって教えてくれます。給食の時間やお昼休みの様子も知ることができます。
このお話が子どもたちを夢中にさせるポイントのひとつは、お話を聞くだけでなく、一緒に遊べるところにあります。それは、クイズや問題になっているページだけでありません。それ以外の、通学路の地図も、朝礼の風景も、すべてにわたって細かくユーモラスに描かれているため、お話の中に入りこみ、体験することができるのです。言わば、小学校の予行練習ができるというわけです。このお話を読んでおけば、不安な気持ちよりも「楽しそうだな」という気持ちの方が、何倍も大きくふくらんで、ワクワクした気持ちで入学式を迎えられることでしょう。