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ファーディとおちば

ファーディとおちば

ジュリア・ローリンソン:作
ティファニー・ビーク:絵
木坂 涼:訳
理論社:ISBN:978-4-652-00425-8
2006年10月発行 1,400円+税

作者のジュリア・ローリンソンさんは、イギリス生まれ。サウサンプトン大学で地理学を学びました。本作品の後に同シリーズの『ファーディのはる』『ファーディのクリスマス』を発表しています。
挿絵のティファニー・ビークさんは、イギリス生まれ。ロンドン王立美術大学でデザインを学びました。児童書のイラストのほか、優しい画風の作品が人気のイラストレーターです。
翻訳の木坂 涼さんは、1958年埼玉県生まれ。詩人、児童文学作家、翻訳家。自身の詩集や児童文学、絵本作品を発表するほか、海外の児童文学の翻訳も多数手がけています。

ココがいいね!

2011年10月、シリーズ最新作『ファーディのクリスマス』が発売されました。この「ファーディシリーズ」は、日本での知名度はそれほど高くはありませんが、みずみずしくピュアな感覚をもっている、こぎつねファーディの可愛らしいしぐさとあどけない言葉に、一度読むと、とりこになってしまうでしょう。
今回ご紹介する本書は、ファーディシリーズの第一作品。秋から冬にかけての季節にぴったりの内容です。クリスマスをテーマにした新作を読む前に、深まりゆく秋を感じたいというファンの間で、改めて話題になっている一冊です。

この本の読みどころ

こぎつねのファーディは、友だちの、大きな木のことが、心配でたまりません。なぜなら、夏のあいだにたくさんつけていた、つやつやした緑色の葉っぱが、かさかさになったり、茶色くなったり、しているのです。ファーディは、大きな木の元気がなくなっていると思い、木をはげましながら、ずっと木のそばにつきそっていました。けれど、強い風が吹くと葉っぱは落ちてしまいます。そしてある寒い日の朝、ファーディが目にしたのは、おもいがけない、友だちの姿でした。
秋から冬への季節の移り変わりを知らなかったファーディ。時には優しく、時には勇敢なファーディの姿は、寒さを感じ始めたこの季節には特に、読む人の心を暖めてくれるでしょう。