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おおきくなるっていうことは (ピーマン村の絵本たち)

おおきくなるっていうことは (ピーマン村の絵本たち)

中川 ひろたか:著
村上 康成:絵
童心社 :ISBN:978-4494005857
1999年1月発行 1,300円+税

作者の中川ひろたかさんは、1954年埼玉県生まれ。保育士、バンド活動を経て、1995年に絵本作家としてデビューしました。主な絵本に「ピーマン村」シリーズ、「こぶたのブルトン」シリーズ、2005年には「ないた」で第10回日本絵本賞大賞を受賞しています。
シンガーソングライターとしても活躍中で、子どもたちに広く親しまれる楽曲は、小学校の音楽の教科書にも採用されています。
挿絵の村上康成さんは、1955年岐阜県生まれ。出版社、デザイン事務所勤務を経て独立し、絵本作家、エッセイスト、グラフィックデザイナーとして活躍しています。1986、88、89年、ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、91年、BIB世界絵本原画展金牌を受賞し、自然を愛する温かい画風の作品は世界的に高い評価を得ています。

ココがいいね!

子どもにとって「春」は、ワクワクすると同時に不安もいっぱい。「大きくなったね」「もう年長さんよ」と学年が変わるだけで昨日とは違う扱いに、とまどうことも多いかと思います。本書は小さな子どもにもわかりやすい言葉で、大きくなるということが、どんなことなのかを教えてくれます。
子どもに大人気の「ピーマン村の絵本シリーズ」は、それぞれが学校行事に合わせた内容となっており、その中でも本書は毎年春にたくさんの支持を集める1冊です。

この本の読みどころ

「おおきくなるっていうことは ○○○○○○ってこと」と絵本の中の園長先生は教えてくれます。
「ようふくがちいさくなるってこと」「まえよりたかいところにのぼれるってこと」「しゃんぷーだっていやがらないってこと」
子どもたちは「自分もそうだよ」「わたしもおんなじだ!」と目を輝かせます。
「おおきくなるっていうことは じぶんよりもちいさなひとがおおくなるってこと」
「おおきくなるっていうことは ちいさなひとにやさしくなれるってこと」
自分より小さなおともだちや、生き物にも優しく接することの大切さが学べます。
読み終えた時の子どもたちは「自分もおおきくなっている」という自覚が芽生えます。ちょっと誇らしげに成長した子どもの笑顔に出会えることでしょう。