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「ピーターラビットのおはなし」

「ピーターラビットのおはなし」

ビアトリクス・ポター(さく・え)、いしいももこ(やく)
福音館書店 2002年10月 改訂版初版発行 700円+税 ISBN4834018555

作者のビアトリクス・ポターは、1866年にロンドンで生まれました。1893年、自分の元家庭教師の息子に宛てた絵手紙がきっかけで、絵本作家になり、「ピーターラビットの絵本」シリーズを次々と刊行しました。結婚後は湖水地方に住み、自然環境保護団体ナショナル・トラストに参加し、自然保護に情熱を注ぎました。1943年、77歳で亡くなりました。
訳者の石井桃子は、1907年埼玉県で生まれました。「日本少国民文庫」、「岩波少年文庫」などの編集を担当。「ノンちゃん雲に乗る」で文部大臣賞を受賞しました。翻訳書としては、「クマのプーさん」「トム・ソーヤーの冒険」、創作「山のトムさん」「三月ひなの月」、共同研究「子どもと文学」などがあります。

ココがいいね!

今年はピーターラビットの絵本出版100周年。これを記念してさまざまな関連グッズの販売やイベントなどが催されました。アニメDVD、ぬいぐるみ、メトロカード、洋食器、関連本、その他さまざまなグッズが販売された他、作者の半生を描いた舞台の上演、ピーターラビットの故郷であるイギリス湖水地方を訪れるツアーなども企画されました。
また絵本は、最新の技術を駆使し、より原画に近いデリケートな色や線を蘇らせました。ピーターラビットの世界をそこなうことなく、第1巻から第24巻までの全24冊を全面改定し、新しくなりました。

この本の読みどころ

この絵本は、1901年に自費出版され、1902年にフレデリック・ウォーン社が販売、日本語版は1971年に福音館書店から出版されました。
お母さんのいいつけを破り、マクレガーさんの畑で野菜を食べているところを見つかってしまったうさぎのピーター。さて、無事に逃げ切れるのでしょうか。美しい湖水地方を舞台に、小動物たちが巻き起こす事件が、テンポ良く展開していきます。
「ピーターラビットの絵本」シリーズは、「絵本の古典」「絵本の宝石」と讃えられ、今でも多くの人々に愛され、世界中で約1億冊以上発行されています。写実的な動物のイラストはそれぞれ表情豊かで、どんな人の心をもなごませる不思議な魅力があります。まさに癒し系の絵本と言えるでしょう。