童話っていいね!

『おばあさんのすぷーん』

『おばあさんのすぷーん』 表紙
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作者の神沢利子さんは、1924年、福岡県生まれ。北海道、樺太(サハリン)で幼少期を過ごしました。文化学院文学部を卒業。主な作品に『たまごのあかちゃん』、『ぽとんぽとんはなんのおと』(福音館書店)、『くまの子ウーフ』(ポプラ社)、『タランの白鳥』(サンケイ児童出版文化賞大賞・福音館書店)、『流れのほとり』(日本児童文芸家協会賞・福音館書店)などがあります。

絵の富山妙子さんは、1921年、兵庫県生まれ。少女時代を中国の東北部で過ごしました。主な作品に『けろけろころろ』(福音館書店)、『ギリシア神話』(のら書店)、『ものいうなべ』(岩波書店)などがあります。1970年代より音楽家・高橋悠治氏と、絵と音楽によるスライド・DVD作品を自主制作し、『きつね物語・桜と菊の幻影に』、『蛭子と傀儡子・旅芸人の物語』などがあります。

『おばあさんのすぷーん』

神沢利子:作
富山妙子:絵
出版社:福音館書店 ISBN:978-4-8340-0238-6
1970年7月発行 900円+税

ココがいいね!

温かなスープが美味しい季節になってきましたね。今回は、スープを飲んだときのようにホットな気分になるお話をご紹介します。

ひとりで住んでいる“おばあさん”は、とても大切にスプーンを使っていました。ある日、スプーンを洗っているときに、うっかり落としてカラスに取られてしまいます。カラスは、「返して!」と追いかける“おばあさん”のことなんて、しらんかおで飛んでいってしまいました。“おばあさん”のスプーンは、さてどこへ…?

表紙の絵に、少し地味な印象を覚えるお子さんもいらっしゃるかもしれません。しかし、お話の展開が楽しく、読み終わるころには“おばあさん”の表情が優しく見えてくるのではないでしょうか。また、声にだして読みたくなるリズミカルな文章は、読み聞かせにうってつけです。

寒い日には、みんなもお気に入りのスプーンで美味しいスープをのんで、心も体もぽかぽかあったまると「いいね!」