童話っていいね!

『オタマジャクシのうんどうかい』

『オタマジャクシのうんどうかい』 表紙
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作者の阿部夏丸さんは、1960年、愛知県生まれ。少年時代、愛読書は魚類図鑑で、魚とりに明け暮れていました。主な作品に『泣けない魚たち』(坪田譲治文学賞と椋鳩十児童文学賞受賞、講談社)、『父のようにはなりたくない』(講談社)などがあります。

絵の村上康成さんは、1955年、岐阜県生まれ。少年時代はまんがを描くことと魚とりに夢中でした。主な作品に『ようこそ森へ』(ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞受賞、徳間書店)、『なつのいけ』(ひかりのくに)などがあります。

『オタマジャクシのうんどうかい』

阿部夏丸:作
村上康成:絵
出版社:講談社 ISBN:978-4-06-198150-8
2002年8月発行 1,100円+税

ココがいいね!

気温が上がり、お散歩やお出かけに気持ちの良い季節になりましたね。夏に向けて、生き物たちもいきいきと活動を始めています。出かけた先でオタマジャクシを見つけて喜んでいるお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、オタマジャクシたちの学校で起きた、ある出来事のお話をご紹介します。

ドーナツ池のかたすみにあるオタマ学校では、オタマジャクシたちが、将来りっぱなカエルになるために色々なことを勉強しています。ある日の授業で、運動会にそなえてかけっこの練習をしました。そんな中、しっぽの短いオタマジャクシのタマは、みんなの泳ぐスピードについていけません。みんながゴールしても 大きく遅れて泳いでいるタマを見て、タマのために何ができるかを考えることにしました。

タマのことを一生懸命に考えて話し合ったみんな。その思いはタマにもよくわかります。 運動会本番、タマの取った行動は…?

相手の気持ちになって考えることや、平等ということの難しさについて、大人も真剣に考えさせられるお話です。何が相手のためになるのか…すぐに答えは出ないけれど、思いやる気持ちを持ち続けられたら「いいね!」